デイサービスの施設で働いていた介護の資格を持つ人が、グループホームで働くとなれば利用者さんの状態が違います。

介護資格を持ってはいても、仕事の仕方や接し方も違ってくるので注意が必要になります。

グループホームは、少人数で完全個室制の共同生活となりますが、入居している人たちは全員が認知症状態にあるということです。

デイサービスは利用者さんが15名に一人の介護士でしたが、グループホームは利用者さん3名に対して一人となります。

これは対象者が認知症のため、介護支援とはいっても同じようには考えられないからです。

認知症の人の介護は、まず認知症についてよく知る必要が不可欠となります。

症状の出方に、いくつかの特徴があるため、その法則を理解しておかなければ日常生活の介護支援である、食事や掃除などに支障がでてきます。

例えば、認知症の症状として「もの忘れ」があります。

記憶そのものが抜け落ちてしまうもので、食事の内容を思い出せないのではなく、食事をしたことそのものを忘れてしまうというものです。

こうのような利用者さんに対する対応の仕方は、一つ間違えば症状をより悪化させてしまいます。

忘れてしまったことを頭ごなしに否定しせずに、まずは受け止めるとが大切で、否定してしまうと心が委縮してしまいます。

妄想といった症状もありますので「何も食べさせてもらっていない」と訴えることもありますが、これらの訴えを良く聞いて受け止める姿勢が必要になります。